Pythonを使用した割り込み処理は、リアルタイムのイベント駆動型プログラムにおいて不可欠な要素です。
割り込み処理を理解することで、プログラムが外部イベントに迅速に反応するよう設計できます。
本記事では、Pythonでの割り込み処理の基本から実装方法、活用例までを詳しく解説します。
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Pythonで割り込み処理を行うための基本構造とライブラリ

Pythonで割り込みを実装するためには、主にGPIOや信号処理、スレッドを使用します。
Pythonの標準ライブラリに加えて、Raspberry Piなどのハードウェア向けにGPIOモジュールを使うことが一般的です。
このセクションでは、GPIOライブラリと割り込みを使用する際の基本的な構造を解説します。
GPIOを使用した割り込み処理の基本
Raspberry Piなどのデバイスにおいて、GPIOピンの変化を検出して割り込みを処理することが可能です。
以下のコードでは、GPIOピンの状態変化を監視して割り込み処理を行っています。
import RPi.GPIO as GPIO
import time
# GPIOの設定
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
GPIO.setup(18, GPIO.IN, pull_up_down=GPIO.PUD_UP)
def callback(channel):
print("割り込み発生: ", channel)
# 割り込みの設定
GPIO.add_event_detect(18, GPIO.FALLING, callback=callback, bouncetime=200)
try:
while True:
time.sleep(1)
except KeyboardInterrupt:
GPIO.cleanup()
このコードでは、GPIOピン18で割り込みが発生した際に、callback関数が呼び出されます。
信号処理を使った割り込みの実装
Pythonでは、signalモジュールを使用して、キーボードやシステム信号を捕捉し、割り込み処理を実装することができます。
以下のコードは、SIGINT信号(Ctrl+C)を捕捉してプログラムの終了を制御します。
import signal
import time
def handler(signum, frame):
print("割り込み発生: SIGINT")
exit(1)
signal.signal(signal.SIGINT, handler)
try:
while True:
print("動作中...")
time.sleep(1)
except KeyboardInterrupt:
print("終了")
このコードは、Ctrl+Cが押された際に、handler関数を実行し、割り込み処理を行います。
スレッドを使用した割り込み処理
スレッドを使用して割り込み処理を行うこともできます。
以下のコードでは、別スレッドで割り込み処理を実行しています。
import threading
import time
def interrupt_handler():
while True:
print("割り込み処理中...")
time.sleep(2)
# スレッドの開始
thread = threading.Thread(target=interrupt_handler)
thread.start()
try:
while True:
print("メインスレッド動作中...")
time.sleep(1)
except KeyboardInterrupt:
print("終了")
このコードは、メインスレッドとは別に、割り込み処理用のスレッドが並行して動作しています。
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Pythonでの割り込み処理の応用と複数割り込みの管理

複数の割り込みを管理する場合、割り込みの優先順位やタイミングに応じて処理を適切に行う必要があります。
このセクションでは、複数のGPIOピンで割り込み処理を行う方法と、その管理方法を解説します。
複数GPIOピンでの割り込み処理
複数のGPIOピンで割り込みを同時に管理することができます。
以下のコードは、2つのGPIOピンで割り込みを処理する例です。
import RPi.GPIO as GPIO
import time
# GPIOの設定
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
GPIO.setup(17, GPIO.IN, pull_up_down=GPIO.PUD_UP)
GPIO.setup(18, GPIO.IN, pull_up_down=GPIO.PUD_UP)
def callback1(channel):
print("割り込み発生: ピン17")
def callback2(channel):
print("割り込み発生: ピン18")
GPIO.add_event_detect(17, GPIO.FALLING, callback=callback1, bouncetime=300)
GPIO.add_event_detect(18, GPIO.FALLING, callback=callback2, bouncetime=300)
try:
while True:
time.sleep(1)
except KeyboardInterrupt:
GPIO.cleanup()
このコードでは、ピン17とピン18で異なる割り込みを処理しています。
割り込み処理の優先順位設定
複数の割り込みが同時に発生した場合、その優先順位を設定して、重要な割り込みから処理する必要があります。
Pythonでは、スレッドの優先度を設定することで、この優先順位を制御することができます。
割り込み処理のタイミング調整
割り込みが頻繁に発生する場合、その処理タイミングを調整することで、システム全体のパフォーマンスを向上させることができます。
このタイミング調整には、bouncetimeなどの設定を活用します。
Pythonを使ったリアルタイム割り込み処理の設計

リアルタイムでの割り込み処理は、ハードウェア制御やセンサーの使用時に重要な役割を果たします。
特に、タイムクリティカルなアプリケーションでは、割り込み処理が正確なタイミングで実行されることが求められます。
リアルタイム処理におけるタイマーの活用
PythonのTimerクラスを使用して、リアルタイムのイベント処理をスケジュールすることが可能です。
以下は、一定の時間ごとに割り込みを発生させるタイマーの使用例です。
import threading
def interrupt_handler():
print("タイマー割り込み発生")
timer = threading.Timer(5.0, interrupt_handler)
timer.start()
このコードは、5秒後に割り込みを発生させるタイマーを設定しています。
非同期処理と割り込みの連携
非同期処理と割り込みを連携させることで、プログラム全体の応答性を向上させることが可能です。
Pythonのasyncioライブラリを活用することで、割り込みと並行して非同期処理を行うことができます。
import asyncio
async def main():
print("非同期処理開始")
await asyncio.sleep(1)
print("非同期処理完了")
asyncio.run(main())
このコードは、1秒間待機し、その後に処理を再開する非同期プログラムの例です。
タイムアウト機能を使った割り込み制御
割り込みが発生しなかった場合にタイムアウトを設けることで、プログラムが無限ループに陥るのを防ぎます。
以下のコードでは、asyncio.wait_forを使用して、指定された時間内に処理が完了しない場合にタイムアウトが発生するように設定しています。
import asyncio
async def long_running_task():
await asyncio.sleep(5)
try:
asyncio.run(asyncio.wait_for(long_running_task(), timeout=3))
except asyncio.TimeoutError:
print("タイムアウト発生")
このコードは、3秒以内にlong_running_taskが完了しなければタイムアウトが発生する例です。
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Pythonで割り込み処理を活用した自動化と業務効率化

割り込み処理は、さまざまな業務プロセスの自動化においても非常に有効です。
リアルタイムでイベントを処理し、迅速に対応できることから、効率化を実現します。
以下の例では、割り込み処理を使用して自動化された業務フローを構築する方法を示します。
import RPi.GPIO as GPIO
import time
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
GPIO.setup(18, GPIO.IN, pull_up_down=GPIO.PUD_UP)
def callback(channel):
print("割り込み発生: ", channel)
# 自動化された処理
GPIO.add_event_detect(18, GPIO.FALLING, callback=callback)
try:
while True:
time.sleep(1)
except KeyboardInterrupt:
GPIO.cleanup()
このコードでは、GPIOピン18で割り込みが発生するたびに自動化された処理が実行されます。
割り込み処理でファイル監視と自動バックアップ
割り込み処理を使うことで、特定のフォルダにファイルが追加されたときに自動でバックアップを行うシステムを構築できます。
以下のコードは、フォルダ内の変更を検知して自動的にバックアップを作成する例です。
import os
import time
def monitor_folder(folder_path, backup_folder):
initial_files = set(os.listdir(folder_path))
while True:
current_files = set(os.listdir(folder_path))
added_files = current_files - initial_files
if added_files:
for file in added_files:
print(f"{file} added, backing up...")
os.system(f"cp {folder_path}/{file} {backup_folder}/{file}")
initial_files = current_files
time.sleep(5)
monitor_folder("/path/to/monitor", "/path/to/backup")
割り込み処理を使ったリアルタイム通知システムの構築
業務で必要な重要なイベントをリアルタイムで通知するシステムを、割り込み処理を使って実装できます。
例えば、新しいメールの受信や顧客の問い合わせに応じて通知を送信するシステムの例です。
import time
def check_new_emails():
# 新しいメールのチェック(仮定の関数)
new_email = check_inbox()
if new_email:
print("New email received! Notifying the team...")
while True:
check_new_emails()
time.sleep(60)
割り込みを活用したセンサー監視と自動処理
工場や倉庫の監視など、センサーからの入力に基づいて自動処理を行うシステムが割り込み処理で簡単に実装できます。
以下のコードは、Raspberry Piとセンサーを使った例で、センサーが動作した際に自動的に処理を実行します。
import RPi.GPIO as GPIO
def sensor_callback(channel):
print("Motion detected! Starting process...")
GPIO.setmode(GPIO.BCM)
GPIO.setup(18, GPIO.IN)
# 割り込み設定
GPIO.add_event_detect(18, GPIO.RISING, callback=sensor_callback)
try:
while True:
time.sleep(1)
except KeyboardInterrupt:
GPIO.cleanup()
まとめ:Pythonで効率的な割り込み処理を実現するために

Pythonを使用した割り込み処理は、システムの応答性や自動化の観点で非常に有効です。
基本的なGPIOや信号処理を使用した割り込み処理から、複雑なリアルタイム処理まで幅広い応用が可能です。



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